節分のお参り、
嵐山を通って、
今日も空気は冷たかったですが空は明るく、陽ざしがたっぷりありました。
比叡山山ろく、天台宗「赤山禅院」
京都の北東、御所から見て表鬼門になり方位除けの神さんとして知られています。
ここに掛けられた草鞋はすべて一人の行者が履きつぶした草鞋だそうです。
天台宗の修行の中でも荒行で知られる「千日回峰行」
七年間に及ぶ修行の最後の一年、比叡山からここ赤山禅院までをこのわらじ履きで往復します。
この草鞋の数に苦行の道のりを想像し、私でさえ身の引き締まる思いになります。
ちなみに、京土産で大人気の「阿闍梨餅」は千日回峰行の阿闍梨が被る網代笠を象り命名されたそうです。
ここ赤山も修学院離宮も、
生まれ育った曼殊院や詩仙堂界隈は私の心の原風景になっています。
お参りだけで車の中からカメラ出して撮った近辺の写真。
遠い昔に畑の近くで感じた春が近づく頃の土の匂い。
土筆を摘んで、母とはかまを取って指先を黒くしたこと。
美味しかった土筆の卵とじ。
涙が出るほどに懐かしい。
今年こそは時間を取って原風景の中へ。
子供のころの自分、思春期の頃の自分を探しにいってみようかと思ったりしています。