優しい心の大工さん
昨日で大工さんの仕事が終わった。
既存の棚を外すところまでが大工さんの仕事だった。
だけど大工さん、再度取り付ける棚の壁面補強をして下さっていた。
予定外の仕事。
最後の最後にこんな思いやり、私はとっても嬉しかった。
いつも無口な若い方の大工さん。
夫が適当に取り付けた棚に職人魂が許せなかったんだ、苦い顔だった。
年配の方の大工さんも無口だったけれど、
18歳で宮崎を出て大工修行をして、とても愛妻家でお幸せな話も、
それから、私なんかに大工道具のイチバンなどの話をして下さった。
水道屋のピチピチしたお兄さんは、無駄のない動きが美しかったし気迫があった。
私の予想通り既婚者だった。
年末に父親になるそうで、「あと90日っす」 と指折り数えてその日を待っていることがたまらなく素敵だなあと思った。
ガス屋さんの細面のお兄さんは、ちょっとお腹が弱そう。
だけど、神さんのような親方のもとでなら成長していくだろうなあ、なんて親心で見ていた。
こんなわけで、
工事中の中で生活するのは制約が多くストレスもあるけれど、
毎日誰かがやって来て、少しずつ物が出来上がっていくのがおもしろかった。
私は、人に教えて貰って毎朝榊と御神酒とお塩で「現場」をお清めしていた。
最初は、長らく暮らしを支えてくれたものに対しての「ありがとう、ごくろうさんでした」が、撤去されてからは職人さんが指一本の怪我もないようにという気持に変わっていった。
またここでお祖母ちゃんみたいなことを言うようですが、
物にも思いが宿るというのが最近の気持です。
職人さんたちが作り上げてくれた個々のものを目にする度、顔を思い浮かべて大事にきれいに使わせて貰いたいなあと思います。
by marrone-marrone | 2015-09-03 12:17 | ひとりごと | Comments(0)