仁和寺 宸殿
京都の紅葉も終わりが近づいてきました。
先週は、仁和寺
週末は詩仙堂へ足をはこびました。
今年は紅色の紅葉を特に美しく思います。
仁和寺、宸殿の南庭、白川砂と杉松の淡彩の中に楓の紅葉が映えます。
入ってすぐに、額絵のように印象的な見せ方で出迎えてくれます。
で、見学者の視線の先には…
想像力をかき立てる景色が広がっている。
皆、何かを感じてここに長い間座っているんだろうねえ。
世界遺産仁和寺。
さすがに人が多い。
カメラを向けるにも人が入らぬよう気を使う。
ふと足下に視線を落としても雅やかなモチーフがあって、感心する。
お寺でありながら宮廷の趣。
門跡寺院の仁和寺。
美しいです!
随所に風雅な趣を見つけて、ああ来て良かったと思わせます。
書院の襖絵も実にすばらしく見応えがあります。
嵐山の船遊びを描いたもの、
小動物や昆虫、
草の葉、松の木の幹。
襖絵は、描き手の筆使いの呼吸が聞こえてくる様な臨場感を感じます。
襖絵も建築も、こういうものを見ると何で感動するんだろう。
人間が自然を畏れ敬う気持ちを忘れていない謙虚さのある芸術だからかなあ~ なんて。
一方、夫がしきりに感動しているのは
螺鈿細工を施し、大和絵の襖絵が豪華な本格的書院です。
二人で相異なるものに心惹かれて、それぞれに「ええわあ~」、「ええわあ~」。
庭の方も、
先ほどの簡素な美しさを見せる南庭と、
北庭は五重塔、茶室、池。そして背後に御室八十八ヵ所御山めぐりの成就山も望む豪華なロケーション。
こんなてんこ盛りの仁和寺、一見の価値は十分ございます!
朱も鮮やかな中門
きぬかけの道に面する二王門
必ずや何かを見つけ何かを思う…そんな仁和寺です。
季節を変えて春、御室桜を見にいこうかなあ。
いよいよ寒くなると天気予報。
紅葉は散れど、ちゃんと次の準備をしています。
この後は、カフェにティータイム。
by marrone-marrone | 2014-11-30 18:34 | 京都おでかけ | Comments(0)