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ヴォーリス建築の魅力を発見

少し前に滋賀県近江八幡にあるヴォーリス建築群を尋ねました。

ヴォーリス建築が好きながら、なぜ好きなのか言葉で言い表せなかった。


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近江兄弟舎学園内にあるハイド記念館。
右手の建物は10年ほど前まで幼稚園舎として使用されたいたそうです。

その中、


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ヴォーリス夫人、一柳満喜子の部屋と記されている。

親が忙しく面倒をみられない子供たちの建設的な遊び場として自前でプレイグラウンドを設けたことから始まり、やがてそれが今日の近江兄弟学園に発展したのだと。



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その「満喜子先生は、園庭で遊ぶ子供たちをこの窓から見ておられたそうです。」と、ボランティアの方に聞いた。
実際に窓を開けると園庭がよく見渡せる。

この遊び心ある窓のデザインは夫のヴォーリス。



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雨の休日、
ヴォーリス建築の点在する近江商人屋敷界隈を歩きました。



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八幡堀の水辺の景色や立派な屋敷も素晴らしかった。


だけど、
心に残ったのは、パネル展示された「ヴォーリス記念病院 五葉館」
大正7年、木造平屋建の建物。

サナトリウムとして、換気や採光を考えて設計されたユニークな建物。
ヴォーリスは、
「薬に頼らず自然の力で復元するよう手助けする空間であり、自然に溶け込む建造物」であるべきと言っています。
「単なる装飾に浪費すべきでない」とも言っています。

ここでも、駒井邸を見学した時にも感じたのが、
建物を使う人が気持ちよく幸せに暮らせるようにという祈り心。
ちょっと大袈裟な言い方かも知れませんが、
それが、ヴォーリス建築の魅力ではないかと思いました。

夫妻の精神性に触れ、益々ヴォーリス建築に興味がわいてきます。

by marrone-marrone | 2014-11-11 00:17 | ひとりごと | Comments(0)