岡崎 タルトタタン「ラ ヴァチュール」へ
ホイッスラー展の後に立ち寄ったカフェ「ラ ヴァチュール」
昔からタルトタタンが有名です。
実は、学生の時カフェの左に貸しギャラリー「紅」というのがあって、そこでグループ展をしたことがあります。
もう30年以上前の話です。
その頃からタルトタタンは評判で、カフェもどこか異国の雰囲気が漂っていて素敵でした。
よそのお菓子に比べるとお値段も別格だったこのタルトタタンを、学生だったその時に一度だけ食べました。
その頃は、きっと奥で松永ユリさんが作っておられたんでしょう。
ユリさんは、訪れたフランスでこのお菓子と出会い、以来30年以上美味しいタルトタタンの研究を続けてこられたということです。
一台のタルトにリンゴは20個使われるということ。
これには、出来上がりの高さの美学にこだわったユリさんの思いがこもっているようです。
NHK「グレーテルのかまど」にもその味を引き継ぐお孫さんと共に出演されていました。
その時は、毎日お店に顔を見せて
入り口を入った左手がユリさんの指定席でした。
ユリさんは今年2月に亡くなられ、今は写真の中で笑っていらっしゃいます。
首には2005年、フランスのタルトタタン愛好会から授与されたメダル。
大きな陶器製のメダルは、ケースの中に飾ってあります。
生涯の中で自分の好きなもの、興味の持てるものと出会い極めること、またそれが他者に認められることは実に幸せなことだと思います。
私は、ユリさんの絵はがきを一枚もらってきて、こんな風に年齢を重ねられたら有り難いなあと、
タルトタタンではなくて、胡桃のタルトを食べました。(胡桃のタルト、美味しいんですよ!)
放送があってお店は随分混み合ったらしいです。
この日は、平日でゆっくり出来ました。
お菓子をテイクアウトのお客さんも何人かありました。
フランス人観光客がタルトタタンを注文。その話し声が聞こえてきて不思議な気分になりましたね。
さ~て、
紅玉も出回り始めました。
タルトタタン、作ってみようかなあ。。
胡桃のタルトで元気を取り戻し、
この後は、もう一軒美術館ハシゴ。
細見美術館で開催中のデミタスカップコレクションへ。。。
この美術館、展示室が縦構造に展開されて、階段いっぱい!ええ運動になりましたわ~。
「ラ ヴァチュール」 左京区岡崎 075-751-0591
タルトタタンや胡桃のタルトは、JR伊勢丹京都スバコのスペイン料理「フィゲラス」が姉妹店ということであります。
by marrone-marrone | 2014-09-28 16:18 | 京都おでかけ | Comments(0)