デージーの思い出
雪の舞う寒い日、
ビニールポットに植えられたデージーを買った。
ひとつ60円。
ふたつ買った。
空いていた植木鉢に植え替えながら、ふと思い出した。
可愛い姿形。
子どもの頃、母が枕カバーにこれを刺繍して、
それが、朝起きたら私の顔に「まあるいお花の形」になって残っていたこと。
先日、母に会いに行った。
週明けで忙しかったけれど、そろそろ行かなあかん、なんて思いながら行った。
手を取って目を見て言葉をかけるだけで泣けてくる。
どんどん慈愛に満ちた顔になっていく母の顔、 眩しすぎる。
何か欲しいものはあるかと尋ねると、
「何にも無い。
うれしいわあ、ありがとう。
しあわせ! あんたもいそがしいやろう?」と言う。
そう、忙しいから早く帰る予定だったのに、お昼ご飯を食べきるまで居た。
その後は、確かに忙しくなったけれど
してあげているつもりが、してもらっている…
励ましてあげているつもりが、励まされている…
年をとって病気になっても母は私に教えている。
by marrone-marrone | 2014-02-12 22:16 | ひとりごと | Comments(0)