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京都薬用植物園 研修……続き2

続いて案内されたのは、「漢方処方園」。

「葛根湯」、「八味地黄丸」などお馴染みの漢方薬がその構成生薬ごとに植栽されたベッドがあります。
漢方を知るには絶好の教材です。


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「葛根湯」は、


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文字通り、この葛の根の葛根。
これに加えて
麻黄、桂皮、芍薬、甘草、タイソウ、ショウキョウの七つで構成され「葛根湯」となるということや、
体力が落ちているときには、葛根と麻黄を除いた「桂枝湯」がよいと説明がありました。

一人ひとりの体質や症状により足し算、引き算をして処方する漢方…薬学というと難しいけれど、こういう生きた植栽を見ながら説明を受けると身近に感じ、自然と好奇心がわいてきます。



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最後に展示棟へ案内されました。



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まるで異人館のような展示棟は、明治41年、野口孫市設計の洋館。
もとは、神戸市東灘区にあったものを震災後こちらに移築されました。


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床材の寄せ木は、各部屋毎にデザインが異なるという凝りよう。

二階の格子窓越しに京都市内が見えます。
ここは、比叡山の裾野。
曼殊院、修学院離宮などにも近く史跡と自然に恵まれた場所です。

ここまで来られたのなら、離宮は事前申し込みが必要ですが、曼殊院や詩仙堂などへ足をはこんでみられては如何でしょう。




研修会は、2時間弱を3名の職員さんが交替で案内して下さいました。

今回は行けなかった「樹木園」、「ツバキ園」、そして温室にも行きたいと思います。


さて、私はこの薬用植物園の近くに長らく住んでいたので、懐かしくて写真を撮ったのでご参考に、
バス停からの風景を紹介します。


「京都薬用植物園」

左京区一乗寺竹ノ内町

075ー781-6111

次回、11月にも研修会あります。詳しくは「京都薬用植物園」で検索してください。  参加費は無料

by marrone-marrone | 2013-09-26 22:03 | 京都おでかけ | Comments(0)