瑠璃光院 (2)
瑠璃光院より北西を見る。
窓が全部開け放たれているが、どこからも楓の緑が見える。
昨年、「おはよう日本」の紅葉中継がこの部屋、この窓からだった。
お座布団やスツールが並んでいて、ただじっと景色に見入る人、
写経をする人、思い思いの時間を過ごされていた。
この日は小雨。
雨に濡れた楓の緑は一層鮮やかで、地の苔の中を流れるせせらぎから雨蛙の鳴くのが聞こえてくる。
平日の雨の為か訪れる人も少なく、本当にゆっくりしてしまい気づいたら2時間経っていた。
娘も珍しく「もう帰らへん?」とは言わなかった。
とにかく、どこを見ても美しい。
窓外は、緑と空と遠くの山…
そして、素晴らしい数寄屋建築。
ここは、「喜鶴亭」と言うお茶室があって、
まだ10代だった私が茶道の右も左も分からぬままに初釜で恥をかいたところ。
興味がなかったのと、緊張で何も覚えていない。
こんな良いところで、もったいないわ。
「かまぶろ」…日本式古代蒸し風呂
壬申の乱で背に矢傷を負った天武天皇がここ「八瀬」のかまぶろで傷を癒したと伝えられています。
八瀬は平安貴族や武士にも安らぎの郷として愛され、茶室「喜鶴亭」の命名は三条実美公によるもの。
この瑠璃光院、公開は今月いっぱいです。
この瑞々しい新緑をぜひ見にお出かけ下さい。
雨の日も格別ですよ!
そうそう、蚊が飛び始める前に!!
瑠璃光院
10時~16時30分(受付は16時まで)
料金 一般500円(お薄とお菓子付き900円)
出町柳から叡電、「八瀬比叡山駅」下車
電車は一時間に2本です。
のんびり、ゆっくり…
by marrone-marrone | 2013-05-13 21:28 | 京都おでかけ | Comments(0)