古民家カフェ みつけました。 秋の大原。
前から気になっていたカフェを偶然 見つけました。
「Apied」 アピエ フランス語で「歩いて…」
そうなんです、歩いて…いたら見つけたのです。
NHKの人気番組、「猫のしっぽ、カエルの手 京都大原 ベニシアの手作り…」の中で、ベニシアさんが
本の装丁家と待ち合わせたのがこのカフェで、とても素敵な古民家カフェにずっと興味がありました。
年々、紅葉の見頃が遅くなってきて、大原でも殆どが青葉もみじ。
でも、こんな柿のなる景色を見つけると、探しに来た「田舎の秋」を感じます。
この立派な古民家カフェ、
もとは、明治後期に旅館として建築されたということですので、それは、立派なお庭が残っています。
蔵もあります。
そして、旅館は、昭和のはじめに廃業。
その後は、しば漬けの生産、販売に携わる民家として再生。
その後、また持ち主は変わり、民間会社の所有という時期もあったようですが
結局、また放置状態が続き、
平成12年、ようやく現在のオーナーと巡り会い、一年半の改修工事を経て
カフェとして再生されました。
オーナーは、母娘。
お母さんがお運び。
娘さんが厨房だそうです。
かぼちゃとフランボワーズのケーキと、栗と蜂蜜のケーキを頂きましたが…
お母さんと楽しくお話している間に栗と蜂蜜のケーキが消えてしまって 写真に撮れませんでした。
娘さん手作りのケーキは、飲み物とセットで750円。
他にベーグルとスープのセットもあります。
ハーブやフルーツの飲み物の充実ぶりが母娘のカフェらしい。
コーヒー、紅茶は、京都でおいしいというものをお二人が選んで出されているのだそうです。
控えめで優しいお母さんは、実は、本の編集、発行される才女でもあります。
店名と同じ名の冊子は、
世界の文学作品から一つをテーマに、多くの人のエッセイや詩を掲載したものです。
全国的にも品揃えとディスプレイで有名になっている一乗寺にある本屋「恵文社」などで販売されているとのこと。
もちろん、このカフェでは、既刊されたものから最新号まで手にとって見れます。
それから、二階は、貸しギャラリーとして、これまた立派な空間があります。
これまでに、たとえば、消しゴムはんこの作品展、岐阜の作陶家の作品展なども開催されているようです。
しかし、
このカフェ、4、5月と10、11月の土日のみ営業。
母娘は、通いで営業なのです。
お話を聞いていると、観光客も以前に比べ減ってきたということ。
そういえば、私の子どもだった頃は、…京都~大原三千院~ の大ヒットで車もバスも満員でした。
今は、ベニシアさん人気で近隣よりも関東からの観光客が目立つのだそうです。
ただ、中には、ベニシアさんの自宅を探し当て勝手に庭に侵入する人、写真を撮る人など
マナー違反の行為もあって、ご近所に迷惑と苦慮されているとのこと。
車もやっと通れるかと言うくらいの細い道に見慣れぬ人がウロウロしているだけで
かなり、変ですから。 見るのは、テレビの中だけにいたしましょう。
右手がカフェですが、
この前の道が 昔の三千院に向かう道だったそうです。
現在の国道をまっすぐ三千院の案内に従って行くより、
少し手前の「辻のしば漬け」を右手に坂を上がっていくと、大原らしい田舎の風景が見られ、
車も手前の駐車場で停めれば料金も安く、ゆっくり歩いて楽しめます。
歩いてこその、おもしろ発見~
これ、懐かしい人、
私と同年代。
見つけた立派な茅葺きの民家は、同志社大の所有。
有機農産物の栽培、収穫、出荷までの実務的な農業を学び、就農をサポートする講座の拠点。
私が通りがかったときは、誰か縁側に寝転がっていましたよ!
そりゃあ、いい気持ちだろうなあ。
この茅葺きがいい状態で維持されているのも大学が所有してこそで、
歩いていて見かけた茅葺き屋根は、状態が非常に悪く、痛みのひどい北側だけをトタンに葺き替えてあるものもありました。
そんな屋根の下に住まうのは、高齢の方でしょうか…
いろいろ思いながら歩くうち、三千院に近づくにつれ観光客がいっぱいに。
土産物店の賑わいを抜けて、奥の「勝林院」
またその奥の「宝泉院」
ライトアップも開催。
詳しくは、大原観光保勝会 075 744 2148にお尋ねを。
アピエ 075 744 4150
10時~18時
大原の紅葉の見頃は、2週間ほど先のようです。
by marrone-marrone | 2011-11-13 13:30 | 京都おでかけ | Comments(0)